
三重県鈴鹿市、さくらじま内科様の庭に2016年3月から通っています。11年で106日。2026年7月までは沖中内科循環器科様という医院名でした。
玄関前のシマトネリコは、最初の年は建物の半分の高さでした。いまは屋根を越えています。
紙の作業記録が98日ぶん、写真だけ残っている日が8日。合わせて106日です。
【鈴鹿市】クリニック庭園 年間管理の施工データ
| 場所 | 三重県鈴鹿市 さくらじま内科様(旧 沖中内科循環器科様) |
|---|---|
| 作業内容 | 庭園年間管理(剪定・刈込・除草・施肥・土づくり・消毒) |
| 開始 | 2016年3月 |
| 継続 | 11年目(2026年現在) |
| 訪問日数 | 記録に残っているだけで106日 |
| 頻度 | 年8回前後 |
| 樹種 | 14種 |
| 除草 | 砂利部分を含めて手取り。除草剤は樹木のない場所に最小限 |
細かい立ち寄りまでは数えていないので、実際の回数はこれより多くなります。
11年で、何回入ったか
| 年 | 回数 | 年 | 回数 |
|---|---|---|---|
| 2016 | 8 | 2022 | 11 |
| 2017 | 8 | 2023 | 9 |
| 2018 | 9 | 2024 | 8 |
| 2019 | 13 | 2025 | 8 |
| 2020 | 9 | 2026 | 7(8月まで) |
| 2021 | 8 |
年8回前後が基本の形です。2019年だけ13回、2022年が11回でした。
12か月の管理カレンダー
5月が18日でいちばん多く、12月が10日。1月は11年で一度も入っていません。
11年ぶんの記録を月ごとに数えました。数字は、その月にその作業をした回数です。
| 作業 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 訪問した日 | 2 | 9 | 11 | 18 | 10 | 9 | 9 | 8 | 6 | 6 | 10 | |
| 手取り除草 | 8 | 6 | 7 | 4 | 5 | 4 | 4 | 1 | 3 | 5 | ||
| 除草剤 | 7 | 5 | 11 | 3 | 6 | 5 | 4 | 2 | 1 | 3 | ||
| 落ち葉そうじ | 6 | 5 | 7 | 3 | 6 | 6 | 6 | 3 | 4 | 9 | ||
| アベリアの徒長枝はずし | 1 | 9 | 5 | 8 | 5 | 4 | 3 | 2 | 2 | |||
| 剪定・刈込 | 2 | 2 | 10 | 6 | 6 | 5 | 4 | 4 | 5 | 9 | ||
| 施肥 | 2 | 4 | 3 | 6 | 2 | 1 | 3 | 1 | 8 | |||
| 土づくり・マルチ | 1 | 7 | 7 | 5 | 3 | 1 | 2 | 1 | 2 | 1 | 7 | |
| 消毒・防除 | 4 | 12 | 2 | 3 | 2 | 3 | 2 | 2 | ||||
| 活性剤 | 4 | 4 | 4 | 1 | 1 | 2 | 2 | 1 | ||||
| 水やり | 1 | 1 | 1 | 1 | 3 | 1 |
この表から、5つ読めます。
11月は11年で一度も入っていない
2月も11年で2回だけです。木も草も動かない時期には入りません。
25月がいちばん多い(18日)
ツツジの花のあとの刈り込みと、消毒がこの月に集中します。1年でいちばん重い月です。
3消毒は5月に12回。ほぼ5月だけの仕事
年間を通して薬を撒いているわけではありません。必要な時期に絞っています。
412月は施肥と落ち葉そうじの月
剪定・刈込も9回で、5月に次ぐ多さです。1年を締める月になっています。
53月と4月は土づくりの月
7回ずつ。植物が動き出す前に、土のほうへ入れています。
2018年の作業記録に、赤い字でこう書かれています。ツツジが満開で喜んで頂けたので、来年はゴールデンウィーク中か明けすぐに入ること。この一行のあと、5月の訪問が実際に増えました。

14種、全部ちがう手が入っている
同じ庭の中で、木ごとに手のかけ方を変えています。樹種名だけでは、この庭の手入れは1つも決まりません。
| 樹種 | 手のかけ方 | そうする理由 |
|---|---|---|
| アベリア | 手で芽を折る。機械は年末だけ | 花期が5月から初冬と長く、刈り込むと花芽が落ちるため |
| ナナミノキ | 手で新芽を折り、春に古葉をむしる | 鋏で細い枝を落とすと、変な方向に徒長が出るため |
| コハウチワカエデ | 落葉する前に葉を手でむしり取る | お隣様の敷地に落ち葉が入る可能性があるため |
| シマトネリコ | 自然樹形にせず仕立てる。花は手で摘む | 寄せて作った株立ちなので枝が絡む。花が多いと栄養を取られるため |
| ツツジ | 花のあとすぐ刈り込む。思い切って切り戻す | 遅れると翌年の花が減る。萌芽性が強く、小さくしても芽を吹くため |
| エゴノキ・ズミ | 手すり側と道路側の枝を外し、横と上へ伸ばす | 手すりを使う方に枝が触れないようにするため |
| ニシキギ | 隣のナナミノキの枝を間引く | ニシキギに光を届けるため。理由がニシキギ側にない |
| ソヨゴ | 近くのヘデラの根を切って間隔を空ける | つるとの競合を避けるため |
| 庭全体 | 砂利の部分も含めて手取り除草 | 機械のほうが速い。それでも手を使っています |
アベリアの徒長枝はずしは、5月から9月まで毎月行い、11年で48回になりました。14種のなかで最多です。機械の刈り込みは11月から12月だけ。強い刈り込みは11年で1回(2018年10月21日)、下の枝が生きていたので切り戻したものです。
ナナミノキも同じで、11年の記録は軽剪定ばかりです。強剪定は一度もありません。枝の更新のための大抜きは毎年行っています。
2018年の猛暑。5本が葉枯れして、5年待った
2018年7月23日、気象庁が臨時の記者会見を開き、この暑さが一つの災害であるという認識がありますと述べました。同じ日、熊谷で41.1℃。当時の歴代全国1位です。その年の7月、東日本の月平均気温は1946年の統計開始以来もっとも高くなりました。
その夏が、この庭の記録ではこう書かれています。
- 2018年8月26日 ヤマボウシ葉枯れ。赤字で 猛暑 異常気象 台風が早い時期から多発
- 2018年9月16日 カエデ・シマトネリコ・エゴノキ・ズミも葉枯れ。シマトネリコは幹もはがれている
- 2018年10月21日 幹のはがれ激しい。葉枯れは増えてはいない
- 2018年12月23日 葉・幹の様子は変わらず。枯れてはいなかった
鈴鹿市に気象観測所はありません。北へ約12kmの四日市アメダスで、2018年7月は27.7℃、8月は28.0℃。2016年7月の25.7℃、2017年の26.7℃を上回っています。
幹がはがれたシマトネリコには、日焼けの可能性があると施主様にお伝えし、活性剤で手を打ちました。記録には、この時期にメネデール・トップジン・リダス・花工房の使用が繰り返し出てきます。
そして2023年12月17日、記録にこう残っています。
シマトネリコ 無事。よかった!

葉枯れの2018年から5年が経っていました。そこからさらに3年で、木は屋根を越えています。
弱った木に、無理に刃物を入れませんでした。年8回入る庭だから、様子を見ながら判断を先送りできます。一度きりの仕事なら、原因を決めて薬を打って終わりにするしかありません。
この庭で機械を使わない場所
砂利の部分も含めて、庭全体が手取り除草です。除草剤は、樹木のない道路沿いなどに最小限だけまいています。
アベリアの生垣には、手入れを始めた当初チガヤが生えていました。鎌を使っても根が切れてしまい、うまく抜き取れない草です。世界の10大雑草のひとつに数えられ、地下茎で広がります。
この庭では、草を抜く前に土を変えました。アベリア花壇全体にバーク堆肥と油粕を入れ、抜きやすい状態を作ってから抜いています。2016年から3年ほどかけて根絶しました。
取り除く前に、取り除ける状態をつくる。年間管理でなければできない手順です。

クリニックの庭で守っていること
エゴノキとズミには、この庭だけの決まりがあります。手すり側と道路側の枝を外し、横と上へ伸ばす。
手すりを使うのは、体の弱った方、お年寄り、杖の方です。その手が触れる高さに、枝を出しません。
それでも棒にはしません。外すのは手すり側と道路側だけで、残りは木が伸びたい方向へ伸ばしています。
土の仕事は、年を追って深くなった
| 年 | 入れたもの |
|---|---|
| 2016年から | バーク堆肥・油粕(チガヤ対策の土壌改良) |
| 2018年から | バーク・くん炭・玉肥料・油かす。葉枯れのあと、施肥の記録が細かくなる |
| 2022年3月 | 土中散布 菌力アップ100倍(100L) |
| 2024年12月 | わらぼっち設置 |
| 2025年3月 | 土中還注 |
| 2025年12月 | アベリアにバイオチャコール |
庭で出た落ち葉と剪定した葉を漉き込んで、土に戻しています。まだ安定していないところもあり、毎年試しながら進めています。

3年の庭と、11年の庭
四日市市でも、3年目の日本庭園を年間管理でお預かりしています。同じ年間管理でも、3年と11年では見えるものが変わります。
3年では、土が動きはじめます。硬さが変わり、草の生え方が変わります。
11年では、枝ぶりが変わります。コハウチワカエデは、最初の年は徒長がたくさん出ていました。強く切り戻すと徒長が伸びるので、強めの剪定を避け、芽折りを定期的に行ってきました。11年かけて、徒長が出ない枝ぶりになっています。
木が建物の半分の高さだったものが、屋根を越えました。壁のつるは消え、抜けなかった草も消えました。夏に傷んだ木は5年かけて戻りました。
剪定の良し悪しは、その場では分かりません。手を入れた直後は、どんなやり方でもきれいに見えます。差が出るのは翌年、その次の年です。
この庭のほかの記録
同じ庭の2026年8月の手入れは、本サイトに書いています。玄関を覆いはじめたシマトネリコを整えた日のものです。
鈴鹿市 さくらじま内科様|玄関を覆いはじめたシマトネリコを整える
3年目の庭で土がどう動いたかは、四日市市の記事にあります。
鈴鹿市で庭の年間管理をお考えの方へ
庭を見せていただいたうえで、年に何回、どの時期に入るのが良いかをご提案します。費用がかかる点や、向かない場合も正直にお伝えします。
剪定屋空 三重県三重郡菰野町杉谷2304-1
TEL 059-340-7479 / フリーダイヤル 0120-284-163
